小泉進次郎の演説が大人気の理由は
○○の情報を入れないから！

　ちなみに、この「相手の知らなすぎる事を言ってはダメ」という事を理解し、上手に使いこなしている人が衆議院議員の小泉進次郎氏です。

　小泉進次郎氏の選挙での応援演説を思い出してみてください。小泉進次郎氏の演説は地元の方言を使った挨拶やダジャレから入ります。そして、そこの地域の人なら、誰でも知っている地元の名所や有名人について触れます。その後、全国的にニュースで話題になっている人物やでき事などに触れていき、地方重視、政局批判へと話題は流れます。

　よくよく聞いてみると、小泉進次郎氏の演説は聞き手がすでに知っている情報ばかりなのです。そして、その事を「自分も知っている」という事をアピールする事に重点が置かれています。

　要するに、「わかりやすい政治家」と評判が立つために一番重要なポイントは、演説に目新しい情報がない事だったのです。それは一般人も同じです。相手が知らない事を教えてあげようとするより、相手が知っている事を自分も知っているとアピールしたほうが、相手の印象が良くなるのです。

　とはいえ、これだけだと、小泉進次郎氏の人気の秘密を誤解する人がいそうなので、追加で解説しておきます。小泉進次郎氏の人気の理由は、新しい情報をあまり言わないだけでなく、すでに知っている情報の整理が抜群に上手なところにもあります。