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熱狂のサウス・バイ・サウスウエスト2012レポート
注目は人探しアプリ「Highlight」とバーチャル冷蔵庫「Pinterest」
――熊坂仁美・ソーシャルメディア研究所代表

熊坂仁美 [株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役]
2012年4月13日
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世界中から集まった企業の展示ブースが並ぶSXSWトレードショーの様子初音ミクのコスプレで会場の話題を呼んだ日本の音楽サービスPicoTubeテクノロジー系ビジネス誌「Fast Company」主催のパーティ。このように街のレストランを貸し切り、無料パーティを行ってブランド力をアピールする企業も多い

 参加者の属性は多岐に渡る。投資先を探す個人投資家や事業会社、マスメディアやWebメディア(あわせて3000社以上)、企業のソーシャルメディア担当者、視察者、そして「面白そう」という理由だけで参加する一般ユーザーなどだ。入場料は当日売りで950ドル(インタラクティブのみの場合)と決して安くはないが、人気サービスの創業者やCEO、ベストセラーの著者、インターネットセレブリティも多数登壇する講演、ワークショップ、パネルディスカッション等にいくつでも参加できる魅力は大きい。

 また、街のあちこちで企業のスポンサーによるフリーフードのパーティが行われている。それらをうまく利用して食費を浮かせれば、滞在費はかなり安く抑えられる。今年の参加者はインタラクティブ部門だけで昨年の2万人を大きく超え、3万5000人と報じられた。

 筆者は今回が初参加だが、その賑わいぶりは想像を遙かに超えていた。IT業界を引っ張る若い起業家たち、そしてそれを暖かく見守る大勢の参加者。スポンサー企業は予算とアイデアをたっぷり使ってイベントを盛り上げる。ポジティブなエネルギーが街中に満ちあふれ、ただ歩きまわるだけでもアドレナリンが噴出しまくる。間違いなく、3月のこの時期のオースティンは世界で一番エキサイティングな場所だ。

 SXSWの参加者はテクノロジーやサービスを見る目が肥えている。そのため、SXSWで話題になったサービスは、その後、世界のトレンドとなり、世界中の人々が熱中するサービスに“化ける”可能性が高い。先に挙げた2007年のtwitter、2008年のFoursquareがそれを証明している。

 筆者はSXSWのセッション会場やイベント会場を歩き回って、これから勢いを増しトレンドを作りそうなサービスをいくつも見つけた。その中から二つご紹介したい。

ついにヒトは第6感を手にした!?
人探しツール「Highlight」の凄み

 今年のSXSWのトレンドは、なんと言っても「今、あなたの近くにこんな人がいますよ」と教えてくれる「人探しアプリ」だ。スマートフォンのGPS機能による位置情報と、FacebookやTwitterでの「つながり」の情報をかけあわせて、「友達」あるいは「友達の友達」が近くにいると教えてくれる。気になる人にはその場でメッセージも送れる。

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熊坂仁美
[株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役]

株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役。Facebookをはじめとしたソーシャルメディアのビジネス活用の実践研究家。定期的に渡米し、最新のソーシャルメディア動向をチェックしている。企業のソーシャルメディア導入および運営のコンサルティングを行う傍ら、ソーシャルメディアのビジネス活用についての企業研修や講演を 全国で行っている。独自理論「好感アクセス収益モデル」と海外事例の研究をまとめた『Facebookをビジネスに使う本』(ダイヤモンド社)は、Facebook、Twitter、YouTubeでの口コミにより発売前からアマゾン部門1位を取り、ベストセラーとなる。 「Facebook使い方実践講座」はこちら

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