「共通の感情体験あるある」を
必死に探すシビアなアメリカ

 アメリカでは仕事でクビを切られる事が日常茶飯事なので、多くの人が人事権を持つ上司などに気に入られようと、実は、日本人以上に努力しています。特に、ハリウッドなどの人の出入りが激しい場所では、短期間で強い人間関係を構築しないとあらゆる面で損をしてしまいがちです。そのため、人種、宗教、出身国などが違ってはいても、仕事ができる人は仕事相手と自分の「共通の感情体験あるある」を一瞬で見つけて、すぐに打ち解けてしまうのです。

 これは推測ですが、安倍首相もこういったアメリカンスタイルを意識して、入念に作戦を練った上で、世界のどの国の首脳よりも早くトランプ大統領に会いに行ったのでしょう。

恋愛シーンにも使える
距離を縮める術の練習方法

「共通の感情体験あるある」を一瞬で見つけて、すぐに打ち解けてしまうなんて自分には無理だ、と諦めないでください。このテクニックを駆使するには才能やセンスは不要です。次に紹介するゲームを数回やることで身につけられます。

 ハリウッドで生まれ、発達した即興術を解説した『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術』の中から、この安倍首相が得意なハリウッド流の友達作りテクニックを身につける「共通の感情体験あるあるゲーム」を紹介します。

 このゲームでは、特定の相手を意識して、何が共通の感情体験なのかを自分なりに見つけていきます。もちろん、辛い体験、楽しい体験など、感情を伴う共通体験なら何でも構いません。できるだけ、それなりに話したことがあるけど、「友達感」が無い人との、共通感情体験を探りましょう。それを見つけたら、実際に、その人に、考えた事を言ってみましょう。それで、お互いの距離が縮まったら成功です。このテクニックは、恋愛シーンでカップル間の距離を急速に縮めるための即興トーク術としても活用できますよ。