ハリウッドで発展した即興トーク術をまとめた『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術』が話題となっています。即興トーク術の中には、嫌な会話をトラブルなく腰を折る方法や、重たい空気を好転させる述もたくさんありますので、その一部を紹介します。
面倒な自慢話しを
後腐れなく止めさせるには
妙な自慢話に付き合わされてしまって、「いい加減にしてくれないかな……」とイライラする事が時々あると思います。そういう時は、延々と話を聞いてストレスを溜めるか、トラブル発生や関係悪化を覚悟して相手に露骨に嫌な顔をするしかないのでしょうか?
そんな事はありません。冗談によって、その自慢話を自然に打ち切る事が可能です。例えば、空気を読まない同僚が毎日のように高級外車のベンツを買ったという自慢話をしていたとします。一度ならいいですが、毎日だとさすがにイラっとしてしまいます。
そういう時は、その自慢話の直後に、「おー、奇遇だな!俺も、最近、ものすごく高いママチャリを買ったんだ」と言ってみましょう。そうすれば、ひと笑い起きて自然に空気が変わるはずです。
基本的に自慢話をする人は、自覚がないとしても、他人から「羨ましい!」と思われたいから自慢をしています。ですから、こんな形で笑い話にされてしまう相手には、今後、あえて自慢をしようとは思わなくなるはずです。自慢話をやめさせる手段として最高とは言いませんが、露骨に嫌な顔をするよりはトラブルを呼びにくいでしょう。
さて、今、私が例に挙げた冗談に対して、「全然面白くないじゃないか」と思った人もいるでしょう。でも、それでいいのです。この冗談は嫌な自慢話をストップさせるために必要なのであって、大爆笑を得る必要があるわけではないのです。冗談であるというロジックが明確であれば有効です。