健太郎さんの高いIQからすれば、直美さんはそういう事には気付かないという考えなのでしょう。「健太郎さんのIQ vs 直美さんの女性の勘」です。俯瞰で見ればおかしな点が多々あっても、夫婦として長年過ごしたが故に、見逃してしまう隙のようなものがあるのだと思います。
深夜のサービスエリアで
女性が運転するクルマに乗り込む夫
ここでビックリしたのが健太郎さんは自分のクルマには乗らず、歩いて駅前まで行き、慣れた様子でレンタカーを借りていたことです。おそらく自宅のクルマだと、奥さんにGPS発信器などを付けられ、行動を把握されてしまうという考えなのだと思います。
今回の対象者である健太郎さんは全てに無駄がない理系思考の手ごわい相手だと感じました。我々もバレないようにバイク、クルマで尾行します。クルマで1時間ぐらい走って高速に乗り、23時ぐらいに、とあるサービスエリアに到着。健太郎さんはそこでクルマを停めると、隣のワゴン車の後部座席のドアが開き、そこに一瞬で乗り込みました。その運転手を見ると30代前半のきれいな女性です。この方が愛人の女性だと判断しました。愛人女性が運転手、健太郎さんは後部座席に座り、常に隙を見せませんでした。
深夜0時に群馬県の温泉街に向かい、各部屋に露天風呂付きの高級温泉旅館に着きました。2人が旅館に一緒に入る証拠写真は非常に大切です。愛人女性はまずは入り口で車を停め、一瞬で健太郎さんがクルマから降りて中に入っていきました。愛人女性はクルマを停めてから1人で堂々と旅館の入り口に入っていきます。決定的な証拠写真が撮れていません。フロントで部屋番号を確認して、バイクチームもクルマの中に入り2人が旅館から出てくるまで車内で過ごしました(部屋番号を聞き出すテクニックは守秘義務のため控えます)。
翌日の15時になると愛人の女性がクルマを入り口につけ、健太郎さんがワゴン車の後部座席に乗り込みました。慣れたような感じで健太郎さんのクルマがあるサービスエリアまで行き、横に停めて、行きと同じ行動パターンで健太郎さんは自分のレンタカーに乗り込みました。
ここでクルマ班は健太郎さんを尾行し、バイク班は愛人車を尾行しました。健太郎さんは高速を走りレンタカー店でクルマを返した後、徒歩で自宅に戻り倉庫の鍵を開け、釣り道具を取り出し、そのまま担いで家に入っていきました。