「安静にしていれば、じきに治るでしょう。ただ、膝関節が、故障しやすい形をしていますね。トレーニングの際は、今回使用したマシンはもう使用しない方がいいですよ」

 医師に言われ、鎮痛剤と湿布薬をもらって帰宅したことを覚えている。

 以降、下肢のトレーニングの際には必ず、トレーナーに膝のことを告げるようにしているため、スポーツクラブで膝を痛めたことはない。

 ただ、2~3年に1回ぐらい、今回のような感じで突然痛みに襲われる。前触れは一切なく、治るときは唐突に治る。不思議な痛みだった。

もしかして骨肉腫?
不安になり整形外科を受診した

「また、変形性膝関節症が始まっちゃった」

 夫の靖さん(仮名・50歳)に告げると、「大変だね」とさして心配もしていない様子の返事が返ってきた。

 むろん、敦子さんも心配はしていない。翌日には痛みは和らぎ、翌々日かその次の日には嘘のように痛みは消えているはず、と高をくくっていたからだ。

 ところが、痛みは翌日になっても消えなかった。

 (もしかしたら、ほかの病気かも。骨のがん、骨肉腫だったらどうしよう)

 急に不安になった敦子さん。会社は半休を取り、朝一番で近所の整形外科へ駆け込んだ。