さらに、変わろうとしている人を献身的に支え、目標を達成できるまでやりきらせるモチベーションを生み出すこと。

 これらがライザップの根底にあるアセットと言えそうです。変えたいと望むスキルがゴルフであれ、英語であれ、料理であれ、目的がダイエットから入れ替わるだけ。大枠の考え方はそのままに、異なるジャンルに“ずらす”ことで同社は新たな顧客を獲得しているのです。

湘南ベルマーレの経営権取得
ライザップ自体にも相乗効果

 湘南ベルマーレの経営権取得については、どうでしょうか。

 瀬戸氏は言います。

「『勝つ』という結果から逆算したときに、何が欠けているのか。そのピースをチームとともに見つけ出したい。強いチームと弱いチームはどこでどう差が出ているのか、いわばKPI(重要業績評価指標)のようなものはデータによってある程度は分析できるところもあるでしょうし、それを抽出することで再現性のあるアクションを導き出せるのではないかと思っています。ベルマーレに関しては人間の体が分析の対象になるわけで、そこはライザップのトレーニングと共通する部分です。トップアスリートの体を検証することで得られるデータから私たちが学ばせてもらう部分も多い」

 ベルマーレを傘下に収めたことは、チームに好影響を与えられるだけでなく、ライザップ自体にも相乗効果を及ぼし得る、というわけです。