グラフィカルなダイヤルは、シンメトリーで美しい。価格は税抜25万円~125万円。サイズ、素材によって異なる。ストラップは別売り

 トム・フォードの腕時計が発表された。ウエア以外のアイテムも格好よく人気なだけに、どんなものが登場するのか? 誰もが興味を持ったことだろう。

 はたして姿を現したモデルは、やや縦長のレクタンギュラーケースの2針モデルであった。印象としては、新しさの混じったヴィンテージウォッチといったところか。歴史を踏まえた新しい腕時計ともいえる。

 縦方向に緩やかなカーブを描いたレクタンギュラーケースは、間違いなくアール・デコの影響を受けている。アール・デコは、20世紀初頭にパリで生まれ、ニューヨークで華開いた美術様式で、1920~30年代の腕時計などは、多大な影響を及ぼしている。そんな古き良き時代の意匠が、この腕時計を魅力的にしている。

 さらに、ダイヤルもシンプルなのだが、インデックスの1桁の数字の前に「0」をつけて01、02、03……と表示しており、これが新しく、とてもモダンに映るのだ。他の文字は、センター針の下に「TOM FORD N°001」というロゴがあるだけ。まさに、トム・フォードが愛するシンメトリーなデザインである。

着脱式のストラップは、ラグに通すだけという簡単なもの。いつでも気軽に付け替えられる

 薄さとケースのカーブを考慮してか、ムーブメントはクォーツ。軽さと実用性を備えている。サイズは、ラージケースが30×44㎜、ミディアムで27×40㎜となっている。

 そして、何よりも嬉しいのが、着脱できるストラップが50種類以上も用意されていることである。そこには、赤や白など個性的なカラーを含め、メッシュタイプのカーフストラップもある。気分やスタイルによって付け替えられるのだ。

 ウエア、シューズ、アイウエア、バッグを堪能している我々に、最後に届いたのがこのウォッチコレクション。時計に対するスタンスも、その方向性もなんとなく暗示するようなファーストコレクションは、今後にも期待が持てるデビュー作となった。

トム フォード ジャパン TEL:03-5466-1123