小室 特に年配の層には抵抗が大きそうですよね。

大塚 でも、そのうちあっさり浸透してしまって、むしろ今「紙に戻すぞ」と言ったら、全員「えーっ!」って反対すると思うんです。つまり、基本的には「やってみたらそんなに悪くなかったな」という感じです。ただ、最終退出表のときは、どうしても入力してくれない営業所があったんですよね。

小室 どうしたんですか。

大塚 普通の経営者だったら、支店長などを通じて「ちゃんと入れろよ」というふうに指導すると思います。それは嫌だったので、最終退出表の一番上のところに、「○○営業所のみ入力禁止になりました」って表示してみました。しかも、その営業所の欄を削除しちゃいました。

小室 え~っ!入力しろって言われるより危機感が増しますね。

大塚 そうしたら1週間くらいして、その営業所の関係者から「すみません。入力させてください」と。せっかく導入したものは、ちゃんと使われることが大事。新たな取り組みは、「早く」やり上げることが重要だと思います。全国の拠点をつないでいるテレビ会議システムも、活用できるまで徹底しました。

全国の社員と「テレランチ」を
続けている理由

小室 どうやって活用を促進したんですか。テレビ会議システムについては、経営の判断で導入したものの、現場にちっとも使われていないという企業が多いです。

大塚 テレビシステムの活用として、まず全国朝礼を始めたんです。毎朝、営業所ごとにラジオ体操と朝礼をするんですが、それを月2回全国中継することにしました。

 そのテレビ会議の朝礼で「今日は高崎営業所の○○君がひとこと話します」みたいな感じで、最後に1分間スピーチをしてもらいます。みんなで体操をして、プレゼンの練習もするわけです。そうやって、全国の拠点をつなぐ機会を意図的に増やしてきました。