飲食店が恐れる閑散期「ニッパチ」も
定額制にすれば怖くない

「顧客を奪い合うなかで、ユーザーの囲い込みを目的としたマーケティング手法が増えてきました。そこで、月額会員を募ることでユーザーを囲い込み、安定的な売り上げを確保しようと考えるカフェが登場したのです。飲み放題サービスで注目を集めている『coffee mafia』や『ALPHA BETA COFFEE CLUB』にお話をうかがったところ、どちらの利用者も近隣の住民や勤務地が近いビジネスマンの方々が大半を占めているそうです」

 競争環境の激化によって生まれた「定額制カフェ」。月額会員の囲い込みに成功したとしても、コーヒーを飲み放題にすることで売り上げに影響はないのだろうか。

「定額制は、月ごとの売り上げのムラを抑えられるので、むしろ店側にとっては大きなメリットになるのです。前出のcoffee mafiaは『2月、8月の売り上げが落ち込みにくくなる』点にメリットを感じているとのことでした」

 2月と8月といえば、売り上げが下がりやすいため、多くの飲食店が頭を抱える閑散期だ。しかし、月額会員のユーザーを獲得することができれば、季節に関係なく安定した売り上げを得ることができる。

 また、前出のALPHA BETA COFFEE CLUBの場合は、月額会員の売り上げよりもサイドメニューでの売り上げのほうが多い、という結果が出ている。「飲み放題のコーヒー以外にサイドメニューの併せ買いをしてもらえる」という点がメリットになっているようだ。