iDeCo、NISA(一般)、つみたてNISAなどの運用も、基本的にはこの形でいい。いずれの制度も、せっかく運用益に対する課税上の優遇があるので、債券を含む運用(いわゆる「バランスファンド」による運用など)や元本確保を謳う預金や生命保険を除外していい。

 簡単すぎて拍子抜けするかもしれないが、お金の運用は、原則として誰にとっても最も効率のいい同じ方法で行うといいのだ(リスクの大きさだけ自分で決めて調節すればいい)。老若貧富などの差によって選ぶべき運用法に差はない。

 内外株式のインデックスファンドという2本の商品が面倒だという方は、(A)先進国株式・新興国株式・国内株式を均等に買って調節する「全世界株式(3資産均等型)」のインデックスファンドに投資してもいいし、同じく(B)世界株式に投資するとうたう海外ETFに投資するインデックスファンドで公募投信(運用管理費用は年率0.25%未満である)に投資してもいい。

 どちらがよりいいのかは、時間が経過しないと分からない微差だが、リスクを取る投資商品が一つだけというシンプルな運用は、自分の資産の運用状況を把握しやすいし、手間が掛からないのでいい。現状では、内外の債券を含まない運用であるところがポイントだ。

 人生には、お金の運用以上に重要なことがいくつもある。読者には、お金の運用程度の問題で悩まずに、「人生の大事」に気持ちよく集中してほしい。そのためには、金融マンなどの他人を頼らないことと、シンプルな運用を理解し実行することが肝心だ。今回のボーナスをぜひ、いいきっかけにしてほしい。

(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)