「上」のポジションの奪い合いに
なってしまってないか?
実は、この方法、日本人は苦手かもしれません。なぜなら、日本人はコミュニケーションにおいて、上下関係のパワーバランスを重要視するからです。
かつて日本では、後輩は先輩に従い、妻は夫に従うというような、日本的な上下関係の上の人がパワーを持っていました。ですから、下の人は自己主張をあまりしないため、トラブルも起きにくい状態でした。
しかし、時代は代わり、日本人にも意見を述べる際には対等だという考え方が広まってきました。そのため、平社員だろうと、会社がおかしいと思えば、文句を言う時代になりました。ところが、日本人の頭には、今でも「コミュニケーション」と「上下関係」がリンクされてしまっています。
そのため、日本人同士がトラブルを起こした時は、対等なコミュニケーションというよりは、「上」というポジションの奪い合いのようになってしまいます。
もし、そうなっていたら、「相手の言い訳に納得してあげる」事をしながら相手を立てて、あなただけでも「対等なコミュニケーション」をする事を目指しましょう。
そうすれば、2人で「上」の奪い合いをするよりも圧倒的に、お互いに納得できる妥協点が見つかる可能性が高くなります。