コミュニケーションを重視した成果
劇的に残業時間が減少し売り上げが増加

 こうしたことの積み重ねで、深夜労働は38%、時間外労働は25%削減することができ、出店などの影響もプラスして、売り上げは5億円増加したんです。年末年始セールの時期も、前年比80%以下の労働時間で成果を出せたというのはわが社にとって快挙でした。

小室 これだけの定量的な成果が出たのは本当にすごいですね。まもなく労働基準法が改正されますから、まだ働き方改革を全然やっていない企業は、恐怖というか、追い込まれる感覚を持っています。でもシップスはもう3年前から先手を打っていて、すでに定量的な変化まで実現しているから、かなり余裕がありますね。

 確かに、法改正は全く怖くないですね。まだ取り組んでいない企業は、いつもまでも「疑問があるから始めない」じゃなくて、疑問があってもまず改革をスタートしたほうがいい。スタートすれば何かが得られると思うんです。

小室 それは深いですね。原さんも最初はやはり疑問があったんですか。

 今だから言いますが(笑)、正直「できるのかな?」と思っていましたね。 ですから結果的に、削減できた数字を見てびっくりしました。当初は定量的な結果を求めるというより、コミュニケーションに重点を置いていましたから。

小室 コミュニケーションに重きを置かれたからこそ成果が出た、という順序なんだと思います。成果が出るまでの道のりの中で、なぜ「働き方改革」に取り組むのか、社員には最初からしっかり伝わりましたか。