そこで、東方新報では、ファーウェイコンシューマー向け日韓地区部の呉波総裁に独占インタビューを敢行、日本戦略について聞いた。

 インタビューの中で呉総裁は、「ファーウェイは2007年に日本市場に参入し、3大キャリアそれぞれと提携していたが、3大キャリアすべてから同時に販売されるのはこれが初めて。これは、ファーウェイにとっては重要な意味を持つ。3大キャリア市場とSIMフリー市場のいずれをも網羅したことになるからだ。中国メーカーとしては初めてのことだし、海外メーカーでもアップルだけがなし得たことだ」と話した。

『東方新報』のインタビューに応じたファーウェイ日韓地区部の呉波総裁
『東方新報』のインタビューに応じたファーウェイ日韓地区部の呉波総裁

「なぜ3大キャリアから販売することが重要なのか」という問いに呉総裁は、「まず日本市場のシェアのほとんどを3大キャリアが握っていることが挙げられる。だが、3大キャリアに認められることは、非常に困難だ。というのも、キャリアが取り扱う製品を選択する際、ブランドや品質、サービスなどで非常に厳しい条件が課せられ、それをクリアすることは大変だからだ。それだけに大きな意義がある」と答えた。

 その上で、「日本の携帯市場は『ガラパゴス化』しており、他国とは大きく異なる。周波数や防水、電子マネーなどの規格や機能に関する条件も、日本ならではのもの。そのため、日本市場向けに提供される製品は、コスト面でも量産面でも強みがない。つまり、携帯メーカーにとっては大きな挑戦だ」と言う。

 ファーウェイは、2009年から日本でスマートフォンの販売を開始し、常にハイエンド路線を走り続けた。2012年からはドコモ、ソフトバンクと提携し、フラグシップ携帯の販売をスタート。今年、auでもスマホの販売が開始され、auが初めて認めた中国ブランドの携帯電話となった。また、過去2年間、ファーウェイの製品の品質は、ドコモとソフトバンクのベンダー中で1位と2位だった。

 呉総裁は、「ファーウェイは十分な製品技術と品質、サービスによって日本のキャリアの信頼を勝ち取った。提携もどんどん深くなり、スマホの参入はその結果だった」と自信をのぞかせる。

ファーウェイの日本市場戦略は
謙虚な姿勢でユーザーニーズを知ること

 ファーウェイの市場戦略は、「一国一策」を重んじている。その国の特徴を重視し、それぞれの土地柄に応じた戦略を考えるからだ。