また、デール・カーネギーのストレスの原則にある「疲れる前に休め」も実践している石原さん。アスリートでもインターバルが必要なように、ビジネスアスリートも疲れ過ぎると回復力が下がります。石原さんの場合、2週間休みなしに働くと週末寝ていても疲れがとれないという目安があり、最近は休日を先にスケジュールに入れるようにしているそうです。

 こうしてお話を伺っていると、仕事とその調整のために時間と労力を費やしているように見える石原さんですが、“とにかくワクワクすることをやる”のが信念だといいます。

「以前は、周りの人がいきいきと働いていて、社会貢献をしているのをうらやましく思っていました。自分にとってのミッションがずっと分からなかったですし、それが悩みでした。でも、『その人たちみたいに生きないといけない、
と勘違いしているだけですよ』と人から言われたときに楽になったんです。楽になるといろんなものが見えてきます。HAVE TOやSHOULDの中で生きているとWANTも自分の体の声をきけなくなる。だから、分かれ道でワクワクする方を選ぶって大事だと思うんです。自分の内なる声が聞こえるようになると、健康はもちろん、物と心の両方の幸せも手に入るのではないでしょうか」

ちょっとしたきっかけから
健康的な生活は始められる

 長生きするために、健康のために、仕事のパフォーマンスを上げるために…なんて大きなビジョンを掲げたわけではなく、また、まったく無理をすることなく、ちょっとしたきっかけで健康的な生活を送るようになった人は私の周りにもたくさんいます。

 例えば、「手軽な値段でミキサー買えるし、これくらいなら俺にもできそう」と気軽にはじめた朝スムージーで“空腹でもないのに惰性で食べている”ことに気が付き、暴飲暴食を無理なくやめた人。ジョギングを始めた話をしたら、同僚に誘われてトライアスロンにはまって、その仲間の影響で高炭水化物生活から高タンパク質生活にシフトした人。

「最初は小さなことでも、ワクワクすることから始めればいいんです。何かが達成されると次にすることが自然とみつかります」

 悩んだ時期があったからこその石原さんの言葉に背中を押される方は多いのではないでしょうか。

(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)