仕事の能率を下げる原因は「食べ過ぎ」かも。

「どんなに仕事が忙しいときでも、食事はきちんと取ります!」

 これは健康の面から考えて、とても良い習慣ですよね。でも、その食事量が過剰な場合は、一概に良い習慣だとは言えなくなります。また、リフレッシュやガス抜きのためにお酒を楽しむのは良いことでも、そのお酒も一定量を超えればむしろ心身に大きな負荷をかけることになります。

 食べ過ぎれば太るのは自然なことですが、食べ過ぎのデメリットを太るという話だけに終始させてしまうと、「別に太ってもいい。好きなものを好きなだけ食べたい」という方も出てきてしまうのではないかと思います。ただし、実のところ、食べ過ぎのデメリットは「太ること」だけではありません。「仕事のパフォーマンス」にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 そこで今回は、食べ過ぎることが仕事のパフォーマンスにどのような影響をもたらすのか、という視点から「食べ過ぎの問題点」をお話ししていきます。

睡眠時間が確保できているのに、
疲れが取れないのは「食べ過ぎ」が原因かも

 皆さんが「食べ過ぎたー!」と感じるとき、身体はどのような状態でしょうか。

「カラダが重く感じる」
「食後、動くのがおっくうになる」
「胃がもたれる」
「はげしい睡魔に襲われる」
「おなか(ベルト)が苦しい」

 などいろいろあると思います。体感できることを挙げてみただけでも、このコンディションでいつも以上にパフォーマンスの高い仕事ができるとは想像しにくいはずです。むしろ、仕事モードをオフにして、ゆっくり横になりたくなりますよね。

 加えて、“食べ過ぎ”の余波は、自覚しにくい部分にも起こります。ビジネスパーソンの場合、食事を取れる時間に制限があるので、3食とも食べ過ぎというよりも、3食のうちどれか1食がドカ食いになる方が多いのですが、そのドカ食いのタイミングが夜、それも遅い時間だった場合、仕事のパフォーマンスが一層下がるリスクがあります。