ホームセキュリティといえば、セコムがメジャーブランドだ。電話やIP電話回線でセンターと接続して、個人の家庭を監視している。それぞれの家庭向きにオリジナルのプランを構築でき、マンションなら4000円程度のプランから用意されている。自動通報などのサービスも充実しているのはご存じの通りだ。

 しかし、監視程度ならインターネット回線を利用することで、誰にでもできてしまう。家のパソコンにカメラを接続して、会社からその様子を見るなど、朝飯前だ。例えば、Mac用のオンラインソフトには、パソコンが盗まれる際に、盗もうとした相手の画像をパソコンに標準で内蔵しているカメラで録画して、指定したアドレスにメールで送るものも登場している。

 そんなインターネットを利用した監視の仕組みを簡単かつ高機能化したのが、フリービットが提供するホームセキュリティサービス「Dream Home Security Style」だ。利用料金は月々500円台から。加えて、プロバイダーとの契約があるのだが、それでも、月々700円台で利用できる。リースで初期費用も3990円とかなり手頃だ。

 「インターネット回線を利用して、ユーザーや社会に貢献できるサービスを色々と提供していこうと考えています。その中のひとつとして企画した製品です」(フリービット株式会社CEO室広報グループ グループリーダー 中村みく氏)

 つまり、この製品は開発のアプローチがセキュリティとはやや異なるのだ。インターネットを活用する枝葉のひとつとして、作り出されているのだ。

工事不要で部屋にカメラを設置できる

 利用はとても簡単で、インターネットの回線にメインコントローラーを接続し、あとは監視したい部屋にワイヤレスカメラとセンサーを設置すればよい。ポイントは、カメラとセンサーがワイヤレスであることだ。しかも、電池で駆動するので、回線を敷設する工事が不要。まさに、だれでも簡単に設置できるのだ。

 センサーが異常を検知すると、携帯電話に通報メールが届く。携帯電話を操作してブザーを鳴らすこともできるし、部屋の様子(静止画)も見られる。

 とても利便性が高く、便利なサービスだ。セコムに頼むほどの予算が確保できなくても、安心だし、会社やペットの監視にも使えるだろう。