著者累計700万部突破のベストセラー作家で、新刊『大富豪からの手紙』著者、本田健さんと、シリーズ127万部突破の『伝え方が9割』著者、佐々木圭一さんのお2人による「ベストセラー対談」。それぞれの著書に込めた思いと、互いの著作の感想を語り合っていただきました!
お金の稼ぎ方には「3つの形」がある
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師
上智大学大学院を卒業後、97年大手広告会社に入社。後に伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードでゴールド賞他計6つ獲得、など国内外55のアワードを入賞受賞。福岡県クリエイティブディレクター、シェラトンJAPANクリエイティブディレクター、などブランディング、広告CM制作多数twitter:@keiichisasaki Facebook:https://www.facebook.com/keiichisasakitokyo
HP: www.ugokasu.co.jp
佐々木:『大富豪からの手紙』では、主人公の佐藤敬(サトウ・ケイ)が旅をしながら、さまざまなメンターから学びと気づきを得ていきます。「第6の手紙:【仕事】」の中で、
敬は、チェンマイの大富豪でありメンターの、ソムチャイさんから、「お金の稼ぎ方」として、
(1)「労働で稼ぐ」
(2)「ビジネスで稼ぐ」
(3)「資産で稼ぐ」
という3つの形を教わっています。
ソムチャイさんは、
「実現可能性とストレスの少なさでは、じつは、いちばんオススメなのは、『ビジネスで稼ぐ』ゾーンだ。このゾーンで『幸せな小金持ちになること』だよ。それは『小さなビジネスオーナーになる』という生き方だ。ビジネスを拡大させてしまうと、その分ストレスも増えてくるからね」
と話しています。僕はもともと大きな企業に勤めて「(1)」の稼ぎ方をしていたのですが、現在は「小さなビジネスオーナー」として、「(2)」の稼ぎ方をしています。そのせいか、なんだか僕がソムチャイさんから言われたように感じて、ドキッとしたんです。
本田:社員が数人の会社なら、社長が頑張ればなんとか食べていくことができます。社長の個人資産でまかなうことができるので、会社にお金がなくなったら個人でお金を足せばいい。でも、社員が100人もいたら、個人の資産だけでは間に合わないですよね。
社員の数が多くなればなるほど、「お金とビジネスのストレス」は大きくなります。僕のメンターである竹田和平さん(「日本一の大投資家」として知られる投資家)が、生前、こんなことをおっしゃっていたのを聞いたことがあります。
「社長室には魔物がおるがね。その魔物が、『売上をもっとくれ!』と言うがね。1000万円売り上げて魔物に差し出したら、あっという間に食べられて、お金は残らんがね。そして『今度は、3000万円くれ』と魔物が言うがね。3000万円差し出したら、『今度は、1億円くれ』と言うがね。会社が大きくなれば、社員は増えるし設備投資も必要なので、1億円稼いでも、3億円稼いでも、ずっと資金繰りに困るがね。そしてそのうち、おまえも食われてしまうがね」
佐々木:怖いですね。