岩根 ええ。働き方改革だけではなくて、「いろいろな現場の課題について自由にお話ししてください」という1時間くらいの場をつくっています。 いろいろ聞いていると面白いですよ。ある現場では、17時15分になると映画『ロッキー』のテーマをかけるそうです。それを聞くと、片付けを始めて、17時30分になったらみんなすっと帰ります、と。

小室 ロッキーのテーマが後片付けの動機付けになるわけですね。なんだか逆に盛り上がってしまいそうな気もしますが(笑)。

岩根 別の現場では、会議室に「時間厳守!」「ゴールを明確に!」「論点を明確に!」といった言葉をいっぱい貼っているんですよ。「これ、ええな」と言って、ちょっともらってきて、役員会議のときに貼っています。

小室 役員会議では、実際に皆さんはどうでしょうか。

岩根 今までは時間が長かったのですが、役員会議もだいぶ効率化しました。役員会議への報告が半分くらいまで減りました。

小室 どういう報告が減ったのですか。

岩根 たとえば、毎月の決算です。四半期決算の状況を見ていると傾向がわかるので、毎月の決算は役員用ポータルに載せている情報を各自見にいくことにしました。毎月の説明資料がなくなって、経理の資料は随分減ったと思います。

トップがコミットして
仕事を大胆に任せる

小室 働き方改革は、「現場は頑張っているけど役員は相変わらず」という企業も多いものです。

岩根 やっぱりトップがコミットすることなんです。自らどうやって減らすかを考えないといけないし、自らの意思決定を速くしないといけません。従来、電気事業は規制に基づいていましたが、現在は競争に基づいて仕事をする時代になっています。細かい案件に時間を取られている場合ではなく、少しでも先に行かないと取り残されてしまうという、強い危機感があります。