「実は今日の私の服は、5年前に初めて出勤して、安田さんと仕事をさせてもらった日の服なんです……。安田さんがいなかったら今の私はいないと思います。感謝の気持ちを込めて同じ服を着てきました。いままで本当にありがとうございました」

それを聞いた安田さんは驚き、感激して、そして何よりも喜んで、号泣してしまいました。

後日、安田さんと居村さんと私の3人で送別会をしたときに、安田さんがこんなことを言っていました。

「坂本先生(前出)が以前おっしゃっていた『死ぬまで健常者でいられるなんて考えは傲慢なんですよ』という言葉がずっと胸にあって。居村さんと仕事をしたことで、仕事ができることの素晴らしさを、いかに自分が恵まれているのかを感じることができるようになりました」

安田さんはこれから、今までの経験を活かして、障がい者の支援員のような仕事をしていきたいと思っていて、そのための勉強もしていきたいと考えているそうです。

5年前、占いに書いてあった「素晴らしい世界」に行くのかもしれません。

(参考記事)
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https://diamond.jp/articles/-/176396