中国で活躍する日本人漫才師たち中国で漫才師として活躍する日本人の若者たち ©東方新報

中国には、伝統的な話芸の一つ、「相声」というものがある。話術や芸で客を笑わせる芸能で、日本における漫才だ。そんな中国の漫才に挑戦し、中国で人気を誇っている3人の日本人の若者を追った。中国語と日本語の2ヵ国語の新聞『東方新報』の記事をご紹介しよう。(取材・文/『東方新報』取材班)

北京っ子そのままに振る舞う
中国で活躍する日本人漫才師

 手の平でクルミを回しながら定番の豆乳をお供に、北京名物のモツ煮込みと揚げドーナツに舌鼓を打つ。昔ながらの布の靴を履き、中古市場街「潘家園」をぶらぶらしながら掘り出し物を物色。口を開けば北京訛りの典型的な「老北京(北京っ子)」が、「漫才師」西田聡さんだ。

 西田さんは、初対面の人にも臆せず、完璧な北京式ユーモアでもてなす。彼の北京式自己紹介はこうだ。

「僕の名前は西田聡(Cong=中国語のネギと同じ発音)。二人の弟は、西田姜(ショウガ)と西田蒜(ニンニク)。父の仕事はコックだ」。そんな西田さんは北京語言大学に通う京都出身の大学院生。幼い頃から中国文化に興味があったという。