無印良品やイケアとコラボで
よみがえったイマドキの団地

「団地は高齢者が住んでいるもの、そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし最近は20~30代の若夫婦、ファミリー層や学生さんにも多くご利用いただいています」

無印良品とコラボした「アルビス五月が丘」。フルリノベーションではなく、あえて古い団地の味わいも残した

 そう語るのはUR都市機構の営業推進担当・坂下さん。吉岡里帆が「ユーアールであーる♪」と軽やかに歌うCMも、団地のイメージを明るいものに変化させた一つだ。明るく、緑にあふれ、コスパもいいという印象を視聴者に与えた。

 ストック活用計画担当・坂田さんによると、近年の団地は若年層を取り込むための様々なプロジェクトを行っているのだという。

「団地というと、どうしても高齢者ばかりというイメージが先行してしまうので、その刷新のためにも若い方に人気な『無印良品』、『イケア』等の民間企業とコラボし、新しい団地の魅力を打ち出しています」

 無印良品とのコラボではフルリノベーションではなく、あえて団地の味わいを残すことにこだわった。というのも無印良品が団地についてのアンケートを一般の人に実施したところ、「自分で改装できるといい」という回答が多かったのだ。一部をURが改装すれば、あとは住む人が自由に、自分好みの部屋を作り上げる楽しみを持てるというわけだ。

「当初、フルリノベをするという考え方もあったのですが、無印良品さんが古いところを残しましょう!と(笑)。『MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト』は、団地の良さを見直し、生かしながら新しい賃貸住宅を造ろうというコンセプトなので、たとえば年月を重ねて風合いを感じられる柱や鴨居は残し、押し入れはふすまを外して大きな収納に。レトロな雰囲気を出せるドアの取っ手なども、そのままにしています。」