グロスや口紅、アイシャドウの色をいつもと変えてみるだけで、女性の顔の印象はぐっと違って見えるもの。「今日は唇の色をベージュ系にして少し大人っぽい雰囲気にしよう」とか、「デートだからピンク系でかわいい感じに」など、出かける目的や洋服に合わせて女性は日々努力を重ねている。できればいろいろな色を揃えてチョイスできればうれしいというのが正直なところだ。かといって、数千円するコスメを何色もまとめ買いをするのも財布事情が許さないし、使いきれなかったり、似合わなかったらもったいない。そこで、ジワリと注目を集めているのが、サイズも価格も“プチ”なコスメだ。

 フランス生まれのブランド、ブルジョワ(千葉県船橋市)は、まさにプチサイズ・プチプライスのブランド「ミニブルジョワ」を展開。ブルジョワミニネイルはブルジョワ本製品に比べると容量がおよそ2分の1で、価格も420円とリーズナブルだ。22色のバリエーションがあり、“パリでディナー”をイメージしたラインは黒や、深いワインレッドなど、“マイアミのクラブ”のラインは、ラメをたっぷりと使って透明感のあるブルーや白、ゴールドなどがある。

 人気なのは、携帯電話にストラップとして取り付けられる「ブルジョワ エフェスリー ディ モバイル」(21色、各682円)。ブラウンに近いベージュやラズベリーピンクなどがある。もともとミニブルジョワは、本国のクリエーターがナイトクラブのクロークで、携帯電話と財布とグロスは取り出してバッグを預けている女性を見て、携帯電話にグロスがつけられたら便利だし可愛いと思って企画したのがきっかけだそう。

 サイズや価格がプチだからといって、10代、20代の若い女性ばかりをターゲットにしているわけではなく、品質や機能は本製品と同じ。グロスのブラシも本製品と同じサイズで、塗りやすさなどにも気を配っているので、大人の女性にも、「メイクで遊びたいという気持ちをくすぐる」と受けている。

 「かさばらないので持ち歩きに便利で、ネイルアートなどに少しだけ使いたい濃い色など、通常の容量では使い切ることができなくてもったいないと買い控えていた色にもトライできる」(ブルジョワPR/ADマネージャー宮嵜律子氏)点が支持されているようだ。色に迷ったら、両方買ってしまおうというオトナ買いも促進している。

 井田ラボラトリーズ(東京都新宿区)もプチプライスのブランド「キャンメイク」が人気。「追い風が来つつある」と同社キャンメイク部部長瀬川義則氏も話している通り、メイク初心者からプロのメイクアップアーティストまで幅広い層に使われている。

プチコスメ
 同ブランドもネイル(315円)は売れ筋。今春は洋菓子のマカロンをモチーフにした甘めの色展開で、夏はカクテルをテーマに夏らしいビビッドな色遣いのものが中心だ。シルバーのラメがたっぷりのカラーに、イエローやピンクのラメを重ねたり、使う人次第で楽しめる。

 ネイルのほかに、アイシャドウやアイブロウ、マスカラ、くすみなどを隠すコンシーラーなどフルラインナップでいずれも300~800円。高くてファンデーションの1000円というプチプライスだ。生産の多くは国産だが、海外から輸入した容器を採用したり、雑誌広告を中心にすることでコストを圧縮して、クオリティと価格のバランスを図っている。

 いずれのブランドも、プチプライスも魅力の一つだが、やはり使い心地やテクスチャーへの満足感、カラーバリエーションの楽しさをキチンと備えていることが、さまざまなコスメを使って目が肥えた大人の女性にもユーザーを広げている要因なのだろう。


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