自分を磨くって、なかなかむずかしいものです。今回は、自分を磨くための2つのステップを紹介します。新刊『いい女.love いい恋愛をするたったひとつの条件』から一部抜粋して、紹介いたします。
自分を磨くための「2つのステップ」
先日、幼なじみの男女で食事をしているとき、最近ブランド物を持ち始めて少し派手になった女性に対し、男性の一人が、「そのブランド品、誰かに買ってもらったの?」と、不意に質問したのです。
今まではファッションにあまり興味がなかった彼女なのに、いろいろとブランド物が増えて、疑問に思ったのでしょう。
彼女は「買ってもらったり、自分で買ったりだよ」と答えました。彼女は最近、仕事を頑張っていることを知っていたので、「まあ、そうなのだろう」と思ったのですが、「男性は結構、細かいところを見て、そんなふうに考えているのか」と思いました。
ちょっとデリカシーのない質問だと思いますけれどね。
自分を磨くためには、2つのステップがあると思います。
まずは、「いろいろなものを自分に取り込れる」ことです。
自分で力をつけて、いいものを身につけることって大切なことです。
一度、贅沢なものを持ってみて、贅沢な体験をしてみることは、人生においてとても重要なこと。「いいブランドは何が違うのか」「いいサービスは何が違うのか」を実感することで、自分が本当に求めているものが何なのかわかります。
たとえば、ルイ・ヴィトンでも持ってみると、「旅行かばんから始まった会社だけあって丈夫だ!」と思うかもしれませんし、「やっぱりお金持ちっぽく見える!」と思うかもしれません。耐久性に惚れるか、それを持ったときの自分に惚れるか、持ってみなければわかりません。
まず、それを体験できるのがいい女への一歩です。ただ、本当のいい女は、結局シンプルに落ち着いている人だと思います。
自分でブランド品を買ったり、彼女のように買ってもらったりすることだってあるでしょう。
自分で買える状態の時点で、いい女だと私は思うのですが、ブランド品で固めてしまうと、大抵の場合は派手になりますし、ブランド品の力に頼って自分の力をアピールするのはスマートではありません。
次のステップは、「いらないものを削ぎ落とす」ことです。
いいものを知ってから、「私にはここまでのものは必要ないかもしれない。これだけが必要かな」と、結局シンプルに落ち着くのが、一番いい女なのではないかと私は思います。
いい女ってシンプルです。
最初からシンプルな場合よりも、一周回ってシンプルな人が、ブレずに凛とした強さを持ついい女です。
一度贅沢なものを知ったあとにシンプルになった人は、オシャレで物欲が落ち着いています。
(すっごくお金持ちの家に生まれた人とか、物欲が全然収まらない人もいますけれど)大抵の場合は、ちゃんと欲しいものが満たされたときに物欲が落ち着きます。
常に何かを欲しがっているときは満たされていない証拠。「今はそんなに欲しいものがないな」「好きって思えるものがあったら欲しいな」、それくらいシンプルな思考になっていれば安心です。
それに対して、いい男はカラフルです。
シンプルに対して、バリエーションがあるという意味でカラフルな人です。まず、いろいろな経験をしてみるのがファーストステップ。そして、他の人が喜ぶものをストックしていく。いろいろ経験したあとに、女性はシンプルないい女になって、男性はバリエーションが豊富ないい男になっていたら素敵です。
いろんないい場所へ行ってみて、それを女の子に提案できる男性はまさにいい男。いいものを体験して大切な人に共有していけたら、人生は二倍楽しいですよね。
このように、自分が力をつけていろんな体験をしたあとに行き着く先は、男女で違うのではないでしょうか。
現状にも満足できていて、時々贅沢をして楽しむ。そんなバランスをとっていけたら、二人は理想のカップルになれるのです。