中小企業やオーナー会社の一番の悩みは、稼いだお金の流出をいかに防ぐか。決算書を見るたび、せっかく稼いだお金が無策のまま税金などで流出しているのを嘆いているだけではいけない。『会社にお金を残したいなら今すぐ経費を増やしなさい』の著者に、中小企業向けの節税のポイントを聞く。
家賃を1年分前払いする
短期前払費用
会社の経費として大きいのは人件費ですが、賃借料も見逃せません。賃借料の中には、地代、家賃のほか、リース料を含めている会社もあります。
決算直前で、節税策が尽き果てたという場合は、この賃借料を使って節税しましょう。
専門用語になりますが、「短期前払費用」という制度を使うのです。
例えば、3月決算の会社なら、3月に来期1年分の家賃を前払いします。
普通は、将来発生する費用の前払いは経費になりません。ただし、賃借料に関しては、それが経費として認められるのです。
この場合、契約書の契約期間、家賃支払方法を変更したうえで、年払いに変更しましょう。