世の中にないものを生み出す「夢の研究所」
恥ずかしくて人にはほとんど話していないのですが……、私が小学6年生のとき、学校の先生に、「山本くんは、将来、何になりたい?」と訊かれ、私は、こう答えました。
「科学者になりたい!」
クラスメートからは、「勉強もせえへんのに、無理や」と笑われましたが、少年時代の私は、『鉄腕アトム』に登場するお茶の水博士(ロボット科学者で、アトムの父親的な存在)に憧れていて、
「いずれ、『鉄腕アトム』の世界が現実になるのではないか」
と思っていました。
機械の前に張りついていなくても、ボタンを「ポン」と押すだけでものができる。
そんな世界です。
私が、少年時代に抱いた、
「お茶の水博士のように、世の中にないものを生み出したい」
という思いは、今も変わりません。
当社は今、ロボット開発に力を入れています。
「お茶の水博士になりたい」という少年時代の夢の延長線上に、私は立っています。
私の頭と、心の中には、自分がお茶の水博士になったイメージがあります。
ヒルトップは、私にとって「夢工場」であると同時に、世の中にないものを生み出す「夢の研究所」でもあるのです。
次回は、2018年12月22日(土曜)。この日は、2003年12月22日に起きたあの大惨事から15年目の節目に当たります。この日に思うことを綴らせていただければと思います。
今回、年間2000人の見学者が訪れる、鉄工所なのに鉄工所らしくない「HILLTOP」の本社屋や工場、社内の雰囲気を初めて公開しました。ピンクの本社屋、オレンジのエレベータ、カフェテリア風の社員食堂など、ほんの少し覗いてみたい方は、ぜひ第1回連載記事をご覧いただければと思います。