自民党総裁選を戦った石破元幹事長(左)と安倍首相
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 自民党総裁選が開票され、安倍晋三首相が石破茂元幹事長(61)を破って、連続3選を決めた。首相は553票(議員票329票、地方票224票)を獲得し、石破氏は254票(議員票73票、地方票181票)だった。

 当初、首相が議員票の8割超を確保する情勢で圧倒的にリードしていたが、石破氏が地方票で大健闘した上に、議員票も20票以上増やしたことになる。総裁選に圧勝して政権基盤を固め、アベノミクスや「やりたい政策」の実現に突き進む首相の目論見は、石破氏の予想外の大健闘で崩れる可能性が出てきた。

自民党総裁選の立会演説会で見た
予想以上の安倍首相への不満

 京都新聞の依頼で、9月15日(土)に行われた自民党総裁選立候補者の立会演説会に行って、両候補の演説を聞いた。その時、もっと一方的に安倍首相に拍手が起こるかと思ったが、全く違っていたので驚いた。首相に拍手が起きたのは、憲法改正と北朝鮮拉致問題の解決を訴えた時くらいだった。

 一方、石破氏がアベノミクスや官庁の公文書の管理など政策の問題点を突いた時は、割れんばかりの拍手が何度も起こっていた。演説後、京都新聞のインタビューで、「党員票は今後の政権運営を考えて無視できない結果が出るかもしれない」と答えたが、その直感は外れてはいなかったことになる。