自民党の総裁選が始まったが、安倍首相の3選がほぼ確実な情勢とされ、盛り上がりに欠ける。今年春の段階では、森友・加計問題に関連して国会審議が紛糾し、メディアの報道には「安倍3選に黄信号がともる」「ポスト安倍に向けての党内の動きが活発化…」といった見出しが躍っていたのがうそのようだ。
いまメディアは、むしろ「安倍一強体制」が続く中での全体主義化の危険や、反対意見を許容しなくなった自民党の変質を強調するようになった。
どうして安倍政権は急にまた“安定化”したのか?「安倍長期政権」を支えるものは何なのだろうか。
関心薄れた「モリカケ問題」
首相交代の混乱は望まず
その直接的(+表層的)な理由は2つ考えられるが、いずれもシンプルだ。