1000万円の商談がダメに…

40代、企業が求めるものに変化が…。スキルだけでは通用しなくなる和田裕美(わだ・ひろみ)京都生まれ。作家 株式会社HIROWA代表、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演・コンサルティングを国内外で展開している。
累計200万部超の著書に、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『幸せをつかむ! 時間の使い方』『人づきあいのレッスン』『「やる気」が出るコツ、続くコツ』『和田裕美の営業手帳』(以上、ダイヤモンド社)など多数。
外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、世界第2位の成績を残し、その後、女性初の最年少支社長となった実績がある。
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「コミュ力なんてネットがあればいらないでしょ?」とパソコン相手に仕事をする人たちは主張するかもしれませんが、
一見「対人スキル不問・実務スキル重視」っぽいIT業界ですら、コミュ力は必須です。

なぜなら一緒に仕事をする人たちも取引先も「人」だからです。

わたしの友人で某データーシステム会社の人が「商談がまとまりかけていたので詳細を説明にとエンジニアを連れていったら、相手の目もみないしぼそぼそ話すし、でも話しはやたら長いし…もう相手もいやになって担当変えてくれって言われたよ、その後のフォローが大変だった」とグチをこぼしていたのを聞いたことがあります。実際に1000万円以上の商談がダメになったケースも聞いたことがありました。

現実問題として、「なくても大丈夫!」なんて、よほどのことがないかぎり、ありえません。

年齢とともに重要視されるコミュ力

もっというと、シニア層の再雇用においては、コミュ力は特に重要視されます。

定年後に大企業の役職者出身者だから優遇されるということは確かにあります。
そうなった場合の仕事は、実務というよりも「相談役」のような立場が多いことでしょう。
「相談役」のような仕事は、しかめっ面していばった人にはできないのです。むしろ、そうした過去の栄光が邪魔をして、周囲とうまくやっていけず、再就職で失敗するケースも多々あります。