同じシチュエーションでも
180度、違う結果に

お会計が間違っていた。気づいた瞬間にBさんは
レジのお兄さんに笑顔で一言、告げます。

「お兄さん、これ間違っていますよ。このくらいの金額にうるさく言ってごめんなさいね~」
すると、さっきまで面倒くさそうにしていた店員さんが急にはっとして「あっ、これはわたしのミスです。すみません!」と平謝りでした。

このままだと、レジが長蛇の列になりそう。
そのことにすぐに気づいて、後ろに並んでいる人に、笑顔で会釈して伝えます。
「このレジ、お会計が間違ってしまって時間かかりそうです。お急ぎでしたら、隣のレジのほうが早いかもしれません」と一言。後ろの人からは「どうも」とか「ありがとうございます」の声が。
なんだかいい気分です。

家の近くになり、頼まれていたクリーニングの受け取りを忘れていたことに気づきました。

戻るのも面倒くさいけど…あっ! クリーニング屋さんの隣のケーキ屋さんがちょうどタイムセールだ、わたしってついてるなあ。
ケーキを買ってウキウキして帰宅します。

帰宅が遅くなったけれど、ケーキの戦利品がある。
意外に早く帰ったダンナさんの靴を玄関で見つけてうれしくなる。
「ただいまー! 早かったね~うれしい~」とダンナさんと子どもに声をかけるBさん。

お菓子を食べているのを発見し
「あ~、今食べるとケーキあげないよ~」
「ケーキがいい!」と子どもが言うと、
「じゃ、ご飯まで待っててね。ケーキはご飯のあとね」
そしてダンナさんに向かって明るい声で、
「先にビールでいいかな? ちょっとつまんでて、今からご飯炊くから!」と、
冷えた缶ビールと簡単なおつまみだけ先に出して笑顔でクリア。

「あ、ご飯炊くの時間かかるから、冷凍のでいい?
カレーの冷凍もあるから。でもおいしいトッピングにする!
わたしも一緒にあなたと座って飲みたいの!
多少の手抜きがあっても、ダンナさんはうれしそう。

こんなふうになんの問題もないどころか、
笑顔があふれるなごやかな夕食となりました。

ううむ、ちょっとさっきの展開と違いますよね?(笑)

気持ちの持ちようで、こんなふうに同じシチュエーションでも、
まったく違う結果になってしまうのです。