中国の空港のラウンジでは、ビュッフェの料理が少なくなるとすぐに補充されていた中国の空港のラウンジでは、ビュッフェの料理が少なくなるとすぐに補充されていた(写真はイメージ) Photo:PIXTA

優先的に日本の航空会社を
選ぶことに対して迷いが生じる

 日中関係が回復基調になっている。おかげで、近頃、中国出張の回数が大幅に増えた。月に少なくとも1回は中国へ飛ぶ。多いときは、月に3回も中国出張の日程が組まれる。以前、このコラムでも書いたように、「家の玄関に出張用のスーツケースが常時置いてあるのが、すっかりわが家の風景になっている」のだ。

 中国のSNSにも、「出張途中から見た中国」というテーマを設けて、もっぱら私の出張絡みの感想を書き込むようになった。その書き込みにも、「日中経済交流はハードからソフトへ」ということを強調したものが増えてきた。

 例えば、海外に行く場合に乗る飛行機については、以前、このコラムでも書いたように、これまでは、日本航空か全日空のどちらかを選んでいた。そして2社のエアチケットが取れなかった場合に限って、キャセイパシフィック航空、中国国際航空、深セン航空などを考えていた。それでも取れなかった場合、初めてその他の航空会社の便を視野に入れていた。

 しかし、最近、こうした選択に迷いを覚え始めた。というのも、ある体験をしたからだ。