そして、一人っ子がほとんどであるため、1人の子どもに対して周りに6人(両親とその祖父母)の大人がいて面倒をみる。日ごろから「過保護」と言われても仕方がない状況だ。風邪を引いたら、すぐ病院へ行き、「1人跌倒6人扶(1人が転んだら、6人が体を起こしに行く)」という状況だ。

 食事はテーブルに食べ物がいっぱい並べられていて、まるで北京ダックのように食べさせられる。ゆえに肥満の子どもが多い。

 しかも、近年はスマートフォンの普及により、皆「低頭族(スマトフォンに没頭)」になっている。スマホによるゲームやチャットなどに集中し、長時間座りっぱなし。そして「宅男、佛系男子」などが流行語となっている。つまり「自宅に籠り、欲がない」、日本の草食男子に似ている。不健康で貧弱な男子が非常に増えているのだ。

 中国ではIT化が進み、さまざまなアプリが誕生し便利になっている。特にデリバリーが発達して、何日間も外出しなくてもまったく困ることなく、指1本でどんなものでも手に入る。特に食事のデリバリーは食べたいものが30分以内に届けられる。指を動かすだけで、身体は動かないのだ。

中国の男よ、
あなたの男らしさはどこに消えたのだ?

 現代の中国では、小学生は中学受験のため、中学生は高校受験のため、高校生は大学受験のためにそれぞれ次の段階に向かって、必死に準備しているという状況だ、ゆえに「今」を生きることができないのだ。

 社会現象ともいうべきこの現状を見て、大人が「今の子どもは大変だね、かわいそうに…」と言いながら、変えようとしない。

 というよりも、皆そうだから変えられないのだ。