。米最高裁はイデオロギー的に意見の分かれる8人の判事が、不透明な状況に包まれた状態で、1日から新年度を迎えることになる。この判事たちの目の前にあるのは訴訟案件の一覧表だ。今後の最高裁の予定表には、絶滅危惧種保護と過剰な罰金の問題、さらには、憲法上の広範な影響を持つ可能性がある性犯罪者に関する法律の問題も記入されている。上院の共和党議員らは、最高裁の新年度明けまでにカバノー氏の承認を終え、保守派の5人目の判事を誕生させようとしていた。イデオロギー面で多数派が誕生しなければ、仮に判断が分かれた場合に、最高裁は穏当な判断しか下さないことになる可能性がある。最高裁を取り巻く政治を考えれば、たとえ判事の席が全員埋まったとしても、少なくとも初期の段階では熱を冷まそうとすることも可能性としてはある。
米最高裁、判事1人不在で始まる新年度
イデオロギー面で多数派が誕生しなければ穏当な判決になる可能性も
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