世界のサイバー探偵は、新たなミステリーを調査している。中国のハッカー軍団の実態を暴こうとする謎の勢力は一体、誰が裏で支えているのかということだ。「イントルージョン・トゥルース(侵入の真相)」と名乗る匿名のグループは最近、中国との関連が疑われる最も活発なハッカー集団の1つに関するブログを投稿した。これは2017年5月から始まった一連のメッセージやブログ投稿の最新版だ。こうした投稿のなかで、同グループは、中国のサイバー攻撃とみられる2つの動きを概説していた。疑わしいハッカーの氏名を公表したこともある。名指しされた者のうち2人はその後、別件で米当局に告発された。セキュリティー専門家によると、このグループの背後に誰がいるかは不明だという。匿名で情報を出し、外国の情報機関をやり玉にあげる同グループの手法は今までになく、違法とみられる活動の暴露によって、国家主導のサイバー攻撃に協力する中国企業への圧力が増す可能性があるという。