美人を見かけたとき、「付き合いたいなあ」もしくは「どうしたらあんな美人と付き合えるのだろう」と思うのが男性の主な反応ではないだろうか。しかし男性の中には、美人を見かけたときに、「ああいう美人になりたい」と強く願う人もいる。一体、その裏にはどのような心境が隠されているのか。あなたも理解できるだろうか。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)
人の可能性は無限大
「あの人になりたい」欲求
人は「何にフェティシズムを感じるか」や「性的興奮をとりわけ感じるのはどのような状況か」などについて、それぞれの性的嗜好を持っているものだ。細かく見ていくと「まさかそんなことにフェティシズムを覚えるなんて」と驚きを禁じ得ないものもある。
魅力的な異性を見かけた場合、「仲良くなりたい」「素敵(すてき)」「この人のことをもっと知りたい」「付き合いたい」といった願望を抱くのが恐らく「一般的」だろう。性の欲求が強い人なら魅力的な相手を見て「抱きたい」という思いがまず胸をかすめることもある。
しかし人の可能性は無限大、キレイな女性を見かけて「付き合いたい」「抱きたい」ではなく、「あの人になりたい」と思う男性がいるという。
多数派の人から見るとそうした心の動きは奇抜な変化球に思えるかもしれないが、本人は衝動に従って自然にそう思ってしまうのであるから仕方がない。たまたま彼らが少数派で現代社会においては珍しいという偶然があっただけで、雨が降ったり風が吹いたりするのと同じくらい善悪のない、純粋な出来事なのである。
「あの人になりたい」欲求はどういった経緯で表れてくるものなのか。本人たちの言葉からそれを探るべく試みたい。