今回のたばこ増税議論で焦点となったのが、加熱式たばこだ。
今までの税区分では、加熱式たばこは「パイプたばこ」に分類され、製品の重量によって税額が決まっていた。税額は紙巻きたばこに対して、アイコスは78%、プルームテックに至っては14%とかなり低く、また額が各社間でばらついているために公平性がかねて問題視されてきた。
そこで今回、加熱式たばこの区分を新設した上で、葉タバコや溶液の重さによって税額が決まる従量税に加えて、小売価格を基に税額を決める従価税を組み合わせた仕組みが導入された。
その結果、各社間の税額は紙巻きたばこ比でほぼ7~9割に収まることになる(下図参照)。今後22年までに5年かけて、段階的に税額が引き上げられる。