なるべく「ボール」を持たないようにする
ぼくは多くの仕事をしていますが、いつもストレスはありませんし、心は軽やかです。
それはつねに頭の中を「空白」に保つようにしているからです。だから多くの仕事をやってもパンクしませんし、つねに新しいアイデアを生み出すことができます。
よく仕事(ボール)を抱えこんでしまって「どうしよう……」と悩んでいる人がいます。
ぼくは、なるべく自分でボールはもたないようにします。
それが空白をつくり、仕事を早くする秘訣です。自分でボールをもち続けるのではなく、パスしたり、ときには捨てたりもします。
ボールをもっている時間をなるべく短くしようとすれば、必然的に仕事は早くなります。これはぼくの立場だからできることとは限りません。スタッフや部下の立場でもできます。
印刷所やコピーライターさんなど外部の仕事相手に早めに相談したり、かんたんに終わる仕事ならさっさと終わらせたりすればいいでしょう。
「これやった?」と聞くと「やってません」と言うスタッフがいます。
書家さんに文字を書いてもらう仕事でも「書家さんに頼んだ?」と言うと「まだ頼んでません」。「イラストレーターさんに頼んだ?」「まだ頼んでません」。それだとストレスもたまりますし、仕事はなかなか終わらないでしょう。
自分のところに仕事をためずに、どんどん人にボールをパスしていく。このイメージで進めるとどんどん仕事は早くなります。