中国の「白酒」は世界で最も消費されている蒸留酒だが、欧米人の大半は名前すら聞いたことがない。そのため国有メーカーの瀘州老窖(四川省)は欧米市場を狙っている。米欧起業家の合弁企業「岷江」に加わり、同地の人々に白酒を紹介する計画だ。  だが簡単にはいかないだろう。モロコシから造られる白酒はアルコール度数が通常50度以上ということもあり、訴求力は限られている。お酒を飲む中国の若者でさえ、白酒がおしゃれだとは思っていない。「酔っぱらった年配の男性」のイメージだという声もある。