床下に大容量バッテリーを搭載
EVモードで約60km走れる

 床下に大容量バッテリーを搭載し、満充電でのEV走行可能距離を60km以上としている点も注目したい。アウトランダーPHEVの登場で、他車も航続距離を重視しつつあるが、輸入車でここまでのEV性能をマークしている車種は見当たらない。

 スタイリングは、15年のマイナーチェンジで“ダイナミックシールド”と呼ばれる新しいフロントマスクを採用し、存在感が増した。同時に内装のクオリティアップも果たしている。この部分は販売好調な欧州市場からの要望だそうだ。

 市街地は基本的に、ほぼモーターだけで走る。発進と停止は滑らかで力強い。ロードノイズを含めて遮音性はハイレベル。ピュアEVのi―MiEVの経験が生きている。高速道路に乗り入れてアクセルペダルを深く踏み込むとエンジンが始動するが、音と振動は抑えてあるので存在を忘れるほどだ。

 穏やかにショックを吸収するサスペンションと優しい着座感のシートが、まろやかな乗り心地をもたらす。安定した直進性、的確に作動するアダプティブクルーズコントロールのおかげで、長距離走行は安楽そのものだ。床下にバッテリーを置いた効果で、フットワークも安定感が高い。

 アウトランダーPHEVに乗ると、三菱の電動車両や4輪駆動についての豊富なノウハウが生かされていると実感する。それが欧州での高い評価につながっているのだろう。

 プラグインハイブリッド車の本命は、ボクたちのそばにいる。

*ここで紹介したのは、8月下旬にマイナーチェンジを行う前のモデルです

(CAR and DRIVER編集部 報告/森口将之 写真/小久保昭彦)