マレーシア当局は、マネーロンダリング(資金洗浄)や汚職に関する法律に違反したとして、ザヒド・ハミディ前副首相を起訴した。マハティール・モハマド首相は前政権の汚職疑惑に対する捜査を強化している。ハミディ前副首相は45件の罪に問われているが、いずれも無罪を主張している。家族が運営する慈善団体の資金をクレジットカードの支払いに充てた疑いなどがかけられている。裁判所に出頭したが、保釈されるとみられる。ナジブ・ラザク前首相やロスマ・マンスール夫人は、ナジブ氏が2009年に設立したマレーシアの政府系投資ファンド「ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)」の資金流用疑惑を巡り、既に49件の罪で逮捕・起訴されている。ハミディ前副首相はそれに次ぐ大物。