ドナルド・トランプ米大統領が中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱する意向を示したことについて、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は21日、脅迫に等しく「非常に危険な一歩だ」と非難した。この条約は中・短射程ミサイルの廃棄を目的としたもので、1987年に当時のロナルド・レーガン米大統領とソ連のミハイル・ゴルバチョフ大統領が調印した。トランプ氏は20日にネバダ州で開かれた選挙集会後、ロシアはINF全廃条約に違反していると主張し、新兵器を開発する可能性を示唆した。そうなれば新たな軍拡競争が始まる恐れがある。ロシア国営のRIAノーボスチ通信によると、同国のウラジーミル・プーチン大統領はトランプ氏の発言に反応していないが、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は「説明を求める」と述べた。
ロシア高官、トランプ氏のINF条約離脱表明を非難
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