連邦準備制度理事会(FRB)が経済を読み誤ったら何が起きるか。投資家はよく不安に駆られる。だが彼らはおそらく、FRBの経済予測が正しかった場合に何が起きるかを心配すべきだ。FRBは既に利上げしており、経済が好調な上に失業率が3.7%とあって、追加利上げは既定路線のように思われる。この状況は2つの明らかなリスクをもたらす。1つはFRB当局者の現在の引き締めペース――1回おきの連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ――が経済の耐えられる水準を超えるリスク。もう1つは、引き締めのスピード不足で景気が過熱しかねないリスクだ。いずれのケースでも、最終的には低迷に行き着く。当然、FRB当局者は正しいバランスを取りたいだろう。実現するにはどうすればいいと彼らは考えているのか。それはFRB当局者の経済予測に表れているため、投資家はそれが的中した場合に株価がどうなるかを考えるべきだ。