株価チャートは
株価のトレンドを教えてくれる
株価チャートの最大の特徴はなんでしょうか? 筆者は、「株価のトレンドを教えてくれる」ことだと思っています。
株価は需要と供給の力関係で動きます。買いたい人が多ければ株価は上がり、売りたい人が多ければ株価は下がります。そしてこの力関係はある程度の期間、一方向に継続します。これが株価の「トレンド」という形で表れます。
もしプロの投資家の目から、ある銘柄の業績が今後大きく伸びると期待され、現時点での株価は明らかに割安と判断されたならば、彼らの買いにより株価は上昇をはじめるでしょう。
そのとき株価チャートは、「株価が上昇トレンドに転換した」という事実を教えてくれます。私たち個人投資家は、プロが行うような精度の高いファンダメンタル分析を行うのは難しい反面、株価の動きから「誰かが買い始めた」ということを知ることができます。
そして、誰かが買い始めたということは、おそらくその銘柄の業績が今後良くなっていくはずだと推測できるのです。
やがて買い手はプロから個人へと広がっていき、株価の上昇は続きます。買い手が売り手より多い状態が続く限り、株価チャート上ではそれが上昇トレンドという形で表れるのです。
プロ投資家が苦労して行ったファンダメンタル分析の結果を労せずして知ることができる、それが株価チャートの有用性です。