ぐんぐん業績を伸ばす「成長株」、いい株なのに人気がない「割安株」、どん底から不死鳥のようによみがえる「復活株」。『株を買うなら最低限知っておきたいファンダメンタル投資の教科書』の著者による連載第3回目は、これらの株の探し方を教えます。

「成長株」や「割安株」を探そう!

 今回は、ファンダメンタル分析による銘柄選びの方法を具体的にご紹介したいと思います。

 ファンダメンタル分析から将来の株価上昇が期待できる銘柄は、大きく「成長株」と「割安株」の2つに分類されます。

 「成長株」は「グロース株」とも呼ばれ、売上や利益を年々伸ばしている銘柄のことです。「割安株」とは「バリュー株」とも呼ばれ、企業価値に比べて株価が安値に放置されている銘柄のことをいいます。

 「成長株」、「割安株」のいずれも会社四季報などを使えば該当する銘柄を簡単に探しだすことができます。

成長率の鈍化に注意

 「成長株」を見つけるには、過去数年間の売上や利益が毎年増加し、当期、来期の売上予想・利益予想も増加しているような銘柄を探すといいでしょう。

 ポイントは過去だけでなく将来の予想も増収・増益であることです。いくら過去の業績が良くても将来の予想がパッとしなければ株価も上昇してくれません。