イラン南部チャバハールで建設が進む港を巡り、対イラン制裁に動く米政府がジレンマを抱え込んでいる。オマーン湾に面したこのシャヒード・ベヘシュティー港は、11月5日に対イラン制裁を再開するトランプ政権にとって、最も阻止したい類いの経済開発だ。  米国はシリア、レバノン、イエメンなどでのイラン政府の活動を罰する目的で制裁を発動する。トランプ政権は2015年に締結されたイラン核合意から今年離脱したが、制裁はそれに次ぐ動きだ。