マイク・ペンス副大統領は、米国が対中関係のターニングポイントを迎えたことを明確にした。ペンス氏は10月4日にハドソン研究所で行った演説で、中国を国際規範と国際機関の「ステークホルダー」にしようとする過去40年の米国の取り組みは失敗に終わったと語った。それに合わせるようにホワイトハウスは今や、対中関係を転換させようとしている。ペンス氏は具体策を示さなかったが、中国の覇権主義的な目標に対抗して米国の利益を主張する手段は多くある。米政府は、東アジアの同盟諸国を防衛する意志を再確認すべきだ。そして、中国の拡張政策を阻止するために、米軍の能力を向上させるべきだ。中国に対する抑止策は2つのカテゴリーに分けられる。米国が単独で取れる行動と、地域の同盟諸国とともに取るべき行動だ。東アジア諸国は、勝ち誇った中国が「われわれを犬のように扱う」との思いから、ますます米国に同調しつつある。これは、あるアジアの外交官が最近、筆者に語ったことだ。