残念な人、一流の人、その差は紙一重 ――あなたの成長を阻む「7つの壁」を打ち破り、人生を拓くための技法とは。田坂流「成長の思想」をまとめた最新刊『なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法』より、本文の一部を紹介する。

「あの人、頭は良いんだけど……」と揶揄されてしまう人

まずは、どの職場でも見かける「頭の良い」新人の突き当たる壁について、紹介しましょう。

有名大学を優秀な成績で卒業し、入社してきた佐藤さん。「期待の新人」という周囲の眼差しの中、毎日、一生懸命に仕事をしています。会議では、熱心に議論の内容をメモに取り、上司の指示もすぐにメモをして確認しています。また、勉強熱心で、通勤の往復時間には、必ず本を読んでいるようです。学生時代から読書家だったとのこと。さらに、ウェブでの情報収集にも余念が無い。さすが有名大学を卒業した、いわゆる「頭の良い」タイプの新人です。何より、真面目です。

しかし、どういうわけか、任された客先回りの営業の仕事については、上司の評価は芳しくありません。なかなか新規受注が取れないことも問題なのですが、うまくいかなかった商談について、プライドが邪魔するのか、すぐに上司に報告しないのです。先輩にも相談しないようです。

一方、同じ職場に配属された鈴木さんは、佐藤さんほど有名な大学を出ていないのですが、営業成績は、かなり先を行っています。鈴木さんは、可愛げのある性格もあり、営業のスキルについても、上司や先輩に自分から頭を下げて教えてもらっています。失敗した商談についても、正直に上司へ報告し、むしろ、色々とアドバイスをもらう機会にしています。

この鈴木さんと佐藤さんを比較して、佐藤さんのことを、陰で「あれで○○大学を出ているんだけどね……」と揶揄する職場の先輩もいるようです。

あなたの職場にも、こうした新人がいるのではないでしょうか。