ネットを制覇した「アマゾン」は
スポーツ中継とオリジナル作品が売り

 まず筆頭に来るのは「アマゾンプライムビデオ」。会員数は世界で1億人以上、日本でも800万人いると言われている。

 放送番組数は公表しておらず、カスタマーセンターに電話しても「非公開であるため言うことができない」とかたくなだったが、推定2万〜3万作品といったところだろう。月額325円(年会費3900円)で動画や音楽のサービスが利用可能で、同社が手掛ける配送サービスでは送料無料などの特典も付いてくる。

 追加料金の専門チャンネル(アメリカで人気のドラマチャンネル「HBO」、ドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリー」など)もあり、ケーブルテレビよりも安く見られる。スポーツ中継にも注力しており、アメリカンフットボールNFLや、サッカー・イングランドプレミアリーグの放映権も獲得(年間20試合)するなど、独自路線をとっている。

 また、オリジナル作品の制作やコンテンツ購入にも力を入れており、2017年にはおよそ45億ドルを投資。アマゾンスタジオが手掛けた映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は2017年アカデミー賞脚本賞、主演を務めた俳優ケイシー・アフレックは主演男優賞を獲得した。手掛けた話題作品をアマゾンプライムビデオで配信し、集客を狙っている。

 ダウンタウンの松本人志と組んだ「ドキュメンタル」などオリジナル・バラエティーが話題となったのは記憶に新しく、さらに、今夏には映画「シン・ゴジラ」「寄生獣」など東宝の話題作を多く配信するなど、日本国内での会員獲得にも余念がない。

 世界的には今後も独自スタジオによる映画、ドラマ製作で賞レースに出品し、プロモーションする戦略だという。スポーツ中継や専門チャンネルの追加でライバルと差別化をはかり、さらなる会員獲得を狙っていく。