Illustration: Emil Lendof/WSJ
米国の超大型テック7銘柄「マグニフィセント・セブン(M7)」は、今や「M5」あるいは「ファブ4(ファビュラス4)」なのかもしれない。投資家はもう、大手ハイテク株をこれまでのようにひとくくりにはしていない。
かつて米金融街で特に人気のあったM7の運命は、この1年で分かれた。プロ投資家も一般投資家も、人工知能(AI)投資ブームに慎重な見方を強めているためだ。
昨年S&P500種指数をアウトパフォームしたのは、米グーグルの親会社アルファベットと米半導体大手エヌビディアだけだ。今年に入ってからは、M7のうち5銘柄が主要指数をアンダーパフォームしている。ファンドマネジャーらは、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、アップル、アマゾン・ドット・コム、テスラも含むこの呼称について、もはや株式市場のスター銘柄の代名詞ではないと指摘する。
バーンセン・グループのデービッド・バーンセン最高投資責任者(CIO)は「相関関係は崩れた」とし、「共通点は時価総額1兆ドル企業であることだけだ」と述べた。
これは、猛烈な強気相場が始まって以降、AI関連取引が進化したことを示している。トレーダーは以前よりも選別的に投資を行うようになった。AIの恩恵が医療などの業界に広がると予想する向きもあれば、半導体メーカーやAI関連インフラの構築を支えると期待されるエネルギー企業に投資を集中させる向きもある。
2023年にM7の呼称を考案したとされるバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のマイケル・ハートネット氏は「状況は広がりを見せ始めている」と指摘。「次のM7は、AI導入が巨大ビジネスを変革していることを示せる超大型企業になるだろう」と述べた。この呼称は、英雄的なガンマン7人が小さな町を守るために奮闘する西部劇映画「荒野の七人」(原題:The Magnificent Seven)」に由来する。
「映画の中で、生き残ったのはほんの数人だったことを忘れてはならない」とハートネット氏は言う。







