このうち現在使用中のスマホがSIMフリーの場合と、キャリアでSIMロックを解除してもらい元のキャリアと同じ回線を使用するMVNOのSIMカードを使う場合は、端末をそのまま使うこともできる。

 ユーザーの大きな悩みは、スマホの買い替えか、スマホ業者を変える時にしか行わないメルアドや電話帳、LINEアカウントといったデータの移行だろう。この作業は慣れないためにやり方で困ったり、失敗したりする例も少なくない。なかには自分でトライしてみたものの、上手くいかずに電話で問い合わせをした方もいるだろう。

 昨年の前半くらいまでは、MVNOに乗り換える際、設定は自分でやらなければならなかった。そのため、設定に困っているユーザーからは契約したMVNOに直接電話で問い合わせたものの、サポート窓口になかなかつながらなかったという不満の声が少なくなかった。

 なかには「サポート窓口にようやくつながったと思ったら、親より高齢と思われる人が出てきて、質問にすぐに答えられず、長い時間待たされたり、解決できないためにかけ直したりするハメになった」というユーザーの話も聞く。

「安く使いたいけど、適切なサポートは欲しい」

 そんなニーズをすくい上げたのが、MVNOの有人店舗だ。自社で店舗を持つ例もあるが、ヨドバシカメラやビックカメラ、イオンなどの店頭にMVNOの契約や相談を受け付ける専用のカウンターが設置されたのである。

 その店に行って相談すれば、即日使えるようすべて用意してくれるところも多い。SIMカードの差し替えから、ネットワーク設定、メール設定までしてくれるので、至れり尽くせりだ。データや電話帳の移行までしてくれる場合もあるが、これらデータや電話帳の移行などは、オプションの有料サービスとなることが多いようだ。

 例えば、mineoの場合、ネットワーク設定などの初期設定サポートは1000円、電話帳移行や写真などのデータ移行といったサービスは各3000円。楽天モバイルの場合は、アドレス帳・写真移行サービス出張設定プランが1万1000円かかる(時間帯によっては別途かかる)。1回限りと考えてお願いするか、詳しい家族や友人などにお願いするかすれば事足りそうだ。

 また、大手キャリアからMVNOに乗り換える場合も、以前は郵送でSIMカードを受け取る必要があった。

 ところが実店舗の設置に伴い、そこに出向けば、MNPを希望する場合はMNP予約番号、本人確認書類などを持参するだけで、SIMカードを即日受け取れることが多い。乗り換えの際に心配な手間がかかる面は、かなり改善されている。